倒産と半導体業界

2月27日。

エルピーダメモリの負債総額4000億円の

会社更生法申請のニュースをうけて調べた。

 

いわゆる倒産だが倒産とはなんだろう。

備忘録的に、整理してみる。

 

手続きの仕方で裁判所などの第三者が入る「法的整理」と

「私的整理」に分かれる。

 

そして、会社の今後の運営の観点でゆくと

会社を継続させない「清算型」と

会社の運営を継続させる「再建型」に分かれる。

 

再建型は、

「会社更生」と「民事再生」とに分けられる

 

ポイントは以下だろうか

会社更生 1952年に制定

・更生管財人が会社の資産と経営を管理

(もちろん裁判所から任命される)

・100%減資の実行もありうる

民事再生でもありうるが)

・会社更生には数年の期間とそれに伴う時間もかかる

・債務の関連者が多くても進めやすい

 そのため、大手企業向け

 

民事再生 2000年に施行

・経営者が継続して事業運営可能

・手続きも早い

(再建手続きを容易にし中小向け)

・債権者の半数の同意が必要

(債権者が事業運営がイマイチだと判断したら続投できない)

 

大型倒産の場合、今後の事業の成長可能性を考慮して、

再建型が多数を占めている。

以下金額数字は負債総額で、

年度は倒産した年だ。

 

会社更生は

吉野家、約120億円 1980年

日本航空、約7000億円 2010年

武富士、約4300億円 2010年

日本海洋掘削、約900億 2018年

 

民事再生

そごう、約7000億円 2000年

東ハト、約460億円 2003年

タカタ、約1兆5000億円 2017年

 

が著名なところだろうか。

(海洋掘削社は筆者の独断と偏見だが)

 

今回のエルピーダは会社更生。

管財人が入り、復活の道を歩んでゆく。

素人考えだが元東芝のキオクシアとの統合で

新たな企業が生まれいずるのだろうか?

(シナジーはあるのか??)

 

復活の道筋は描かれているのだろうか。

日本のモノづくり、日の丸半導体の行く末はいかに。

 

ソニーCMOSイメージセンサー

ロームのカスタムLSI

競争力の高い技術を持つ優良企業はまだある。

 

加えて、半導体装置メーカーはもはや、

日本国内にとどまらず世界を舞台に存在感を発揮している。

 

東京エレクトロン、ディスコ、東京精密、スクリーンHDなど

世界に圧倒的な存在感をもつメーカーもまだまだある。

捲土重来を期待したい。